- 「キッチンのコンセントが足りない場合はどうしたらいい？」
- 「キッチンのコンセントの増設方法は？」
便利家電が増えてキッチンのコンセントが不足していませんか？
キッチンのコンセントを増設したいけど、工事業者にお願いするほどでもない方は必見。
あなたにあったキッチンのコンセントを増やす方法が見つかります。
DIYで増設するもよし（ただし、電気工事士の資格が必要）。
延長コードなどで簡単に済ませてもよし。
この記事では、キッチンのコンセント不足を解消する方法がわかります。
お気に入りの調理家電を使ってキッチンで快適な調理ができるようになります。
キッチンのコンセントをどのくらい増やしたいのか
よく使うキッチン家電
まずは、どのくらいキッチン家電があるのか確認してみましょう。
よくある電化製品と消費電力の目安は次のとおりです。
| 電子レンジ | 1300W |
| オーブントースター | 1200～1300W |
| 冷蔵庫 | 300～500W |
| 炊飯器 | 400～1200W |
| 食洗機 | 1200～1300W |
| ホットプレート | 1300W |
| 電気ポット | 700～1000W |
コンセントのワット数の上限
ここで、コンセントのワット数の上限を確認してみます。
消費電力（W） = 電圧（V） × 電流（A） という計算式で表されます。
一般家庭の電圧は100V、コンセントの定格電流15Aなので
W=100×15=1500W
1つのコンセントの消費電力が1500Wを超えないようにしなくてはいけません。
キッチンで必要なコンセントの数
使っている電化製品の消費電力を確認したら、本当に必要なコンセントの数がわかります。
同時に使う予定の電化製品をカウントしていきます。
例えば、常時使う冷蔵庫や1000Wを超える調理家電は単体でコンセントを使いましょう。
・冷蔵庫（300W）（常時使用）
・炊飯器（1000W）
・電気ポット（1000W）
部屋にはエアコンもあるので、これで最低4つはコンセントがないといけません。
さらに同時にトースターやホットプレートを使うのであれば、それぞれコンセントが必要となります。
上限を超えるとブレーカーが落ちますが、頻繁にブレーカーが落ちることは危険です。
ブレーカーの役割は回路の安全装置です。
1つのコンセントの上限が1500Wも考慮して、分岐で使いたい場合は事前に消費電力を確認してください。
キッチンのコンセントを増やす方法
| 価格 | お手軽さ | 安全性 | |
| 延長コードで増やす | ○ | △ | ✕ |
| 工事して増やす | △ | ✕ | △ |
| ポータブル電源 | ✕ | ○ | ○ |
延長コードで増やす
価格：○ お手軽さ：△ 安全性：✕
メリット ：安価にコンセントを増やせる
デメリット：上限が増えるわけではないので使う電化製品を選ぶ
手っ取り早くできるので、まずは延長コードでコンセントを増やす方が多いのではないでしょうか？
上限が増えるわけではないので、使用する電化製品の消費電力が1500Wを超えないようにしなければいけません。
ホットプレートと電子レンジを同時に使ってブレーカーが落ちる経験がある方もいます。
お手軽ですがコンセント増設の解決策になっていないケースもあります。
工事して増やす
価格：△ お手軽さ：✕ 安全性：△
メリット ：DIYで楽しんでコンセントを増やせる
デメリット：電気工事士の資格がないと工事できない
簡単な工事なので自分でやってみようと思う方もいます。
私もその一人です。
資格取得やDIYが趣味であれば電気工事士にチャレンジしてみましょう。
資格がなければ、工事業者にお願いするしかありません。
後の注意点でもふれますが、相見積もりをとったり、工事内容（差込口を増やすのか新しい回路で増設するか）を決めなければいけません。
ポータブル電源
価格：✕ お手軽さ：○ 安全性：○
メリット ：好きな場所にコンセントを増やせる
デメリット：費用が高い
価格は高くなってしまいますが、コンセントの場所を選びません。
コンセントを自由に持ち運びできるのでお手軽さがあり、ホットプレートなどの消費電力が大きい電化製品も安全に使用できます。
家の回路と別なので、ブレーカーが落ちる心配もいりません。
キャンプやDIYが趣味の方ならポータブル電源をおすすめします。
>> 【2024年】人気のポータブル電源おすすめ11選を21商品
キッチンのコンセント増設の注意点
増設してはいけない場所がある
キッチンではコンセントが不足しがちですが、気をつけなければいけない場所があります。
それは、
- 水廻り付近
- ガスコンロ付近
です。
電気は水や火の周辺は漏電の危険があり火災につながってしまいます。
水滴や水蒸気がなるべく影響のない位置に設置するように心がけましょう。
DIYするには電気工事士の資格が必要
器用な方であれば簡単にコンセントの口数を増やすことが出来てしまいます。
しかし、電気工事は危険なので資格が必要です。
第三条第二項（電気工事士等）
第二種電気工事士でなければ、一般用電気工作物等に係る電気工事の作業に従事してはならない。第十四条 第三条第一項、第二項又は第三項の規定に違反した者は、三月以下の懲役又は三万円以下の罰金に処する。
電気工事士法より抜粋
私も「自宅のキッチンのコンセントを移設したい」から資格取得を目指しました。
無資格では出来ない工事です。法律では罰則もあります。
興味があれば、趣味と実益を兼ねて電気工事士を目指すのもよいでしょう。
賃貸の場合は管理会社に確認する
賃貸の場合は、コンセントを自由に変更や工事できません。
契約書の内容を確認し、不安であれば仲介業者や管理会社に確認してみましょう。
原状回復できることが条件になるかもしれません。
業者は見積もりで数社を比較する
工事業者にコンセントの増設をお願いする場合は、しっかりと見積もりで複数業者を比較しましょう。
コンセントの口数を増やす、新たな回路で設置するなど工事内容によって金額が変わります。
使い勝手を考えて選択しよう
メリット・デメリットと費用を確認し、キッチンでのコンセントの増設についてポイントをお伝えしました。
簡単にまとめると、次のようになります。
同時に使わないけどコンセントの位置を変えたい場合は、延長コード。
趣味と実益を兼ねてコンセントを増設した場合は、電気工事士の資格をとってDIY。
コンセントに手を加えることなく趣味でも活用したい場合は、ポータブル電源。
安全で快適な家電ライフを楽しみましょう。
